Yoshitomo Tsutsugo.

メジャーリーガーとしてグラウンドに立つ瞬間は、もうほぼ確約されたようなものだろう。筒香 嘉智はタンパベイ・レイズと2年契約を結ぶことが決まった。


今回は彼について書こうと思う。


☆思いの丈をただ語る。
ベイスターズは、筒香には特別な負荷をかけてきた。暗黒時代に突入していたチームの光、という重い役目を背負ってしまい3年目、4年目あたりは完全に伸び悩んでいた。中畑監督のあえてのキャンプ放置や大村コーチの指導によって開花したかと思えばすぐ、キャプテンに任命されてしまった。それでもチームをまとめるという役割をこなし、DeNAをAクラスにいるのも珍しくないチームにしてみせた。ラミレス監督就任後はシーズンの勝負どころで打順変更、今年はポジション変更まであったが見事に適応し結果を出している。
ドキュメンタリーなどを観るファンには周知の事実だろうが、シーズン中のスローガン決め、モチベーションビデオの作成なんかも企画するなどキャプテンとしてチームのために本当に多くの時間を割いてきた。

1年ほど前にもツイートしたが、横浜からメジャーに行きたいと言える選手が出てきたことは非常に誇らしいことである。十分チームのために犠牲になってきたので、そろそろ自分の夢、自分の成績のために時間を使わせてあげても良いのではないかと思う。本当に心から応援している。


☆課題、期待。
筒香の課題はなんといっても速いストレートへの対応力だろう。思い切ってヤマを張って打つ、くらいの対応は見せるようにはなってきたが未だ良いとは言えないのが現状だ。
また、守備も不安が残る。ユーティリティ全盛のこの時代、メジャーではレギュラー格の選手ですらサブポジションの練習に勤しむ姿が多く見られるようになった。筒香もLFのみならず3B(+1B?)をこなせるようにしておく必要があるだろう。レイズは3Bのレギュラーが左に強い右打者のディアス。基本DHだろうが、彼の休養時、不調時などは対右の3Bスタメンも十分ありえる。

変化球はある程度拾えて、広角に打てるのが筒香の武器。今まで通り四球を取り、甘い変化球も仕留めつつ、フィールドを広く使ってバランスの良い打者として戦力になれたら良いのではないか。佐々木主浩も似たようなことを言っていた。目指すところとして例えるなら2014-2015年くらいのイメージ。HRもありつつ広角に打ち、打率、得点圏打率も高かった。もちろん2016年の成績になればそれに越したことはないのだが。
最低欲しい(というかありそうな)成績としては、今年の阪神福留の成績(OPS.740)のひと回りくらい上みたいな感じだろうか。タイプ的にも、数字も。日本球界を経てアメリカへ渡ったSEA李大浩、去年のSDビヤヌエバOPS.750程だったと思うので、この辺は最低でも超えたい。
レイズが期待している成績としては当然もっと上だろう。高出塁率・高長打率の両立は筒香の長所であり、ここを期待しているはず。見切りも早い球団なので早くこの辺の数字まで持っていきたいところだ。


☆さいごに
球団の公式PVに「応援する球団がひとつ増えた」なんて文言が入っていた。まさに今はそんな気分である。基本ドライな奴ぶってるが、そうさせるだけの思い入れが筒香にはある。
てなわけで、今後はタンパベイ・レイズについてもより細かく情報を追っていきたいと思っている。MLBにはNPBほど詳しくないので、ツイート等なにか間違いなどあればご指摘頂けるとありがたい。